海にいきる 山城久雄
発行日:2024/3/15
著者:山城久雄
編者:西野嘉憲
発行:立夏書房
判型:B5縦変形
頁数:48p
製版・印刷:特スミ1C(本文) 特スミ+グレー+特青(表紙)
用紙:b7ナチュラル<本文> OKトップコートマットN<表紙> ファーストヴィンテージ<見返し>
製本:糸かがり上製本/表紙マットPP
石垣島出身の海人であり、鉛筆画家の山城久雄氏が半世紀前の魚風景を克明に活写した作品集。沖縄伝統の木造業線「サバニ」や追い込み網漁、夜の海での潜水漁など、現代では見ることができない伝統的な漁法、そして当時を生き抜く海人たちの逞しさがリアルに描かれています。
本文には仄かな色味と温かみ、手触りを感じさせる微塗工紙が用いられており、何層にも重ねられた鉛筆画による原画の質感とその奥行きを再現するべく、スミ一色のオフセット印刷にわずかに黄色インキが加えられています。
命の危険と隣り合わせの過酷な漁に従事し、戦後の時代を生き抜いた海人の逞しさ。そして、現代の便利な暮らしでは想像もつかない、ダイナミックな漁撈文化。その全てが圧倒的な臨場感とともに、読み手の心に深く訴えかけます。ぜひ、多くの人にその力強さ、迫力を体感して頂きたい一冊です。