生誕110年 傑作誕生・佐藤忠良
発行:群馬県立館林美術館、erA
発行日:2022/6
判型:B2縦判(ポスター、728×515mm)、A4縦判(チラシ、297×210mm)
製版・印刷:プロセス4C
用紙:ニューVマット
今回は、群馬県立館林美術館で開催される『生誕110年 傑作誕生・佐藤忠良』展のポスター、チラシをご紹介いたします。
佐藤忠良氏(1912~2011)は宮城県生まれ、青年期までを北海道で過ごします。画家を志して上京しますが、ロダンやマイヨールなどのフランス近代彫刻に感銘を受け、東京美術学校(現・東京藝術大学)で彫刻を学びます。卒業後、新制作派協会(現・新制作協会)彫刻部の設立に参加し活躍。
昭和19年に召集されて旧満州に渡り、3年間のシベリア抑留も経験します。その過酷な経験から、平凡なごく普通の日常生活の中でほんの一瞬だけ垣間見る「人間の美」を一貫して追求し続け、戦後の日本彫刻史に大きな足跡を残しました。
彫刻家・佐藤忠良氏の生誕110年を機に開催するこの展覧会は、佐藤氏の三つの代表作に焦点を当てながら、作品・資料合わせて174点(前後期展示替えあり)を紹介する展覧会です。
写実を深く追求し、日本人の手で初めて日本人の顔を表現したと高く評価された《群馬の人》、イタリアの近代彫刻に刺激を受け、当時の若い女性が身につけた衣服や帽子を活力あるポーズに取り込んだ《帽子・夏》、的確な描写力と場面展開によって1962年の刊行以来読み継がれているロングセラー絵本『おおきなかぶ』。
これら三点の傑作の制作背景を、佐藤自身が収集したロダン、ムーア、マリーニなどの作品と、彼らについて語った言葉を手がかりに解き明かします。
印刷にあたり、見本プリントに合わせて彫刻作品の立体感を出し、ブロンズの赤銅色を再現するよう製版しています。絵本のイラストも、コントラストを出し、濁りを払って鮮やかに仕上げました。
この展覧会は群馬県立館林美術館にて、2022年7月16日(土)~9月19日(月・祝)まで開催中です。特に『おおきなかぶ』などの絵本はきっと懐かしくご覧いただけるのではないでしょうか。ぜひお運びください。
群馬県立館林美術館_生誕110年 傑作誕生・佐藤忠良
会期 2022年7月16日(土)~9月19日(月・祝)*会期中、一部作品の展示替を行います。 前期:7月16日(土)~8月21日(日)、後期:8月23日(火)~9月19日(月・祝) 時間 午前9時30分~午後5時 ※入館は午後4時30分まで 休館日 月曜日(ただし7月18日、8月15日、9月19日は開館)、7月19日(火) 詳細はこちらをご覧ください。 観覧料 一般830円(660円)、大高生410円(320円) ※( ) 内は20名以上の団体割引料金※中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1名は無料。 主催 群馬県立館林美術館 企画協力 SDアート