プリンス エドワード アイランド 

著者:吉村和敏
ブックデザイン:椎名麻美
制作協力:CO・UME

発行:フォトセレクトブックス
発売:丸善出版株式会社
発行日:2014/3/10

判型:A4横変型判(199×225mm)
頁数:120p
製版・印刷:プロセス4C(本文、カバーはグロスPP加工)、特色1C(表紙)
用紙:OK特アートポスト+、サテン金藤N
製本:無線綴じPUR製本

今回ご紹介するのは2014年に刊行されました、吉村和敏さんの写真集「プリンス エドワード アイランド」です。以下、担当営業・桝川よりご紹介いたします。

世界名作劇場が好き。文科省推薦の超品行方正YouTuber桝川です。

さて、アマプラで(名作劇場のアニメの)赤毛のアン全話見ちゃったんですよ。リアルタイムの子供の時以来なので40年以上ぶりに見たんですが。
日曜日のこの時間帯は、家族全員、珍しく父親も一緒に見ていましたね。

意外と覚えているもので、マシューが亡くなっちゃうところまではっきり覚えてました。

さて、当時は女の子が主人公ということもあってあまり感情移入できなかったかも。むしろこの後継番組のトム・ソーヤを熱心に見ていた記憶があります。

でも、久々に見返してみて…いやあ、心が洗われる~っ!女の子目線の物語というのもよいものです。というよりこの年齢になると、マリラやマシューの目線になっちゃうんですね。終盤の展開が切ない…。

それにダイアナが可愛い!ご存じの通り本作は宮崎駿や高畑勲が制作陣にいるんですが、のちのジブリのすべての「かわいくてけなげな女の子」のプロトタイプがまさにダイアナなんですよ。

音楽も最高です。現代音楽家の三善晃の格調高いOP/ED。作中の毛利蔵人のBGM。すべてが本物の奇跡の名作ですよ。OPアニメのセンスなんぞ今見ても超一級です。

というわけで年甲斐もなく熱くなってるわけですが、吉村さんの写真集にプリンスエドワード島を撮ったものがあるのを思い出して、さっそく鑑賞。

湖、森、草原、木陰、色とりどりの家。アンとダイアナが今にも語らいながらふと現れそうです。赤毛のアンは(その後の一連のシリーズも含み)けして美しい楽しいだけの話ではなく、かなりリアルな人生の悩みや社会のしくみの裏側も描いています。

現在続編「アンの青春」を読んでいるのですが、そこそこ重いので活字に疲れたらこの写真集を眺めようと思っているんです。この写真集はアンのファンが必ずたどり着くロングセラーなのです。ぜひご覧ください!