加藤俊樹写真集「失語症」
発行日:2019/01
著者:加藤俊樹
ブックデザイン: 三村漢
統括プリンティングディレクション:髙栁昇
発行所:Place M
判型:B5横長正寸(182×257mm)
頁数:48p
製版・印刷:〈本文〉プロセス4C〈表紙〉プロセス4C+グロスニス
用紙:〈本文〉雷鳥ダルアートN〈表紙〉ヴァンヌーボV-FS スノーホワイト
製本:無線PUR並製本
写真集「失語症」では、脳出血により発症した失語症を克服するまでのリハビリ生活中に撮影された病室や近所の風景を捉えたスナップ写真が44ページにわたり収められています。
「脳出血で倒れ、搬送された。病院で「失語症」と判断、入院。自分の名前も言えず、平仮名も読めなくなった。そのあとは、リハビリ生活、そして、光をとらえる事だけだった。」
「心は言葉か?」
「心は絵か?」
「心は脳CTか?」
「心は写真か? 」
〜本文より引用
病室に差し込む一筋の陽射し、淡い木漏れ日、夕暮れ時の河川敷の暖かい光、薄暗い待合室の中の仄かな明り、浮かび上がるソファの肘掛模様…著者自身の脳のCTスキャン画像から始まる暖かみの中にもどこか不穏な緊張感を感じさせる作品から、言葉を失いながらも「光」を捉え続けようとする強い意思が痛切に伝わってきます。
印刷にあたり著者、デザイナーと最終の仕上がりイメージを可能な限り共有させて頂きながら、写真一点一点毎に印刷適正を考慮したRGB画像→CMYK画像への変換、コントラストや階調表現の微妙な調整作業を行ないました。同時に、撮影時に闘病・リハビリテーションの只中にいた著者にしか捉えられない写真表現に常に忠実にであることを心がけております。
写真集「失語症」のご購入については著者ホームページにて取り扱いギャラリー等、詳細をご確認頂けます。
書籍について
写真集「失語症」発売のお知らせ 現在、以下のところで販売していただいています。 <ギャラリー> Roonee 247 Fine Arts(東京・中央区) 東文堂(岐阜県・多治見市) http://www.tobundo.co.jp/ ふげん社(東京・中央区) https://fugensha.jp/ ソラリス(大阪・心斎橋) https://solaris-g.comhttps://shitsugokato.com/inquiry/