世界で最も美しい本といわれる1200年前のケルトの装飾写本を復元模写した画期的な書 「ケルズの書 復元模写及び色彩と図像の考察」が求龍堂様より刊行。
『ケルズの書』とは、8世紀に制作された聖書の手写本でアイルランドの国宝です。
全680頁のうちの22頁は、最も細密で美しい色彩が施されています。本書は著者萩原美佐枝氏が15年間にわたり、この装飾頁の復元模写を試みた記録。細密な構造を解明しながら、制作当時の色彩や図像の謎に迫った著者渾身の書となっております。
弊社ではディレクトをはじめ製版、印刷、加工とお手伝いさせていただきました。本書カバーを取ると紫色の地に金の箔が輝く表紙が現れ、表紙の背と本文をくっつけているところにチラリと見える金色の小さな花布がアクセントとなり、装幀にもこだわりを魅せた作品となっております。(詳細な写真は印刷実績をご覧ください。)
キリスト教美術、仏教美術の研究者や愛好家、またその不可思議な図像は現代アートにかかわる方々にも好適な書になっています。 是非、手に取ってご覧ください。