こわがりのちびかいじゅう

絵・文:マリオ・ラモ

訳:原小枝

発行:平凡社
発行日:2020/5/25

判型:B5縦変型判(233×180mm)
頁数:40p
製版・印刷:プロセス4C、カバー、表紙はグロスPP加工
用紙:パールコート、ニューVマット
製本:糸かがり上製本

今回ご紹介するのは、マリオ・ラモさんの絵本『こわがりのちびかいじゅう』です。

マリオ・ラモさんは、1958年、ブリュッセル生まれ。母はベルギー人、父はポルトガル人。ブリュッセルのラ・カンブル国立芸術学院で、グラフィック・コミュニケーションを学びます。卒業後、イラストレーターとして独立し、ポスター、新聞の挿絵、広告図案などを手がけました。1992年頃から、子どもの本のイラストを始め、1995年に初めての絵本『さかさま さかさま』を発表。50冊を超える作品は、世界各国で翻訳されています。

本書の主人公は、ママが大好きなちびかいじゅうのポロション君。夜になると、毎日おそろしい出来事になやまされています。無敵で最強の怪獣をなやませる怪獣とは!?意外な正体にびっくりしてしまいます。

ちなみに、ポロション(Polochon)とは、フランス語で、少し長くて、ふくらんだかたちの枕やクッション、かばんなどを指す言葉だそうです。丸みを帯びたワニのような、ポロション君の姿にピッタリの名前です。

小さいお子さんは、夜がわけもなく怖かったり、暗闇に何かが潜んでいるような気がして、なかなか寝付けないこともありますが、お父さんやお母さんに、寝る前にこの絵本を読み聞かせていただければ、そんな不安も吹っ飛んでしまうのではないでしょうか。こわいものなしのポロション君のように、勇気と元気をもらえる楽しい絵本です。ぜひご覧ください。