育む人 顔が見える農園探訪
写真・文:公文健太郎
発行:顔が見える農産物。生産流通推進協議会
発行日:2022/5/30(2022春号)/2021/11/30(2021冬号)/2021/8/31(2021秋号)
デザイン:伊勢功治
協賛:株式会社イトーヨーカ堂、アイワイフーズ株式会社、株式会社シフラ、顔が見えるキッチン株式会社
判型:A4縦判(297×210mm)
頁数:36p(2022春号)/32p(2021年秋号、冬号)
製版・印刷:プロセス4C、表紙はグロスニス
用紙:b7トラネクスト、ヴァンヌーボV-FS スノーホワイト
製本:中綴じ製本
今回は、「顔が見える野菜。」「顔が見える果物。」の広報誌、公文健太郎さん写真・文の『育む人』をご紹介いたします。
「顔が見える野菜。」「顔が見える果物。」はイトーヨーカドー様オリジナルの食品ブランドで、「日本の農業・畜産業・漁業のお手伝いをしたい。」「いい食品は環境から。」「作り手の想いを大切に。」「生産者の方々をもっと身近に。」「さらなる安心・安全のために。」の5つの約束を守っています。
この『育む人』は、農産物の生産者の方と農業の現場を公文さんが取材し、現地の方々とコミュニ―ションを取りながら撮影した、表情豊かなポートレイト、みずみずしく美味しそうな野菜や果物の写真と、そこに添えられた公文さん自身の文章も素晴らしい広報誌です。
2022年春号の「赤土で豊かに育った新じゃがいも。」では次のように綴られています。
島特有の赤土の上に顔を出したじゃがいもは、土の中で育ったとは思えないほどつるりとした綺麗な肌をしている。そのひとつひとつを手で取り上げて、丁寧に土を払う。長年じゃがいもを優しく包んできた手の動きは手早くもやわらかい。病気や傷を確認する目はどんな小さな異変も見逃さない。どれだけ農機具が進歩しても最後はこうして人の手と目を介して送り出される。
80歳を超えたおばあちゃんが手で磨いたじゃがいもが小さなカゴに山のように盛られている。カゴが一杯になると誰ともなくそのカゴを出荷用の大きな袋まで運ぶ。おばあちゃんは掘り出されたじゃがいもの列にそって少しずつ移動する。お茶の時間、輪の真ん中に広げられた風呂敷包からはお重に並んだ芋餅と、揚げた芋の山。人と野菜、人と人の愛情を感じずにはいられない。
取材産地:鹿児島県大島郡 徳之島契約バレイショ部会
毎号、印刷に際しては、公文さんの写真のトレードマークとも言える、目にも眩しい緑、力強い赤い土、また農家の方々のいきいきとした顔や、土を耕す雄弁な手の表情を再現するため、全体的に濃く強く製版、印刷しています。
この『育む人』を拝見すると、私たちの日常の食卓に欠かせない農産物が、農家の方々の尽力のおかげで生産されていることを改めて実感します。また、実際に農産物を作っている生産者の方々のお顔を見ることで、消費者である私たちもいっそう安心できます。お近くのイトーヨーカドーなどで、こちらをお見かけの際は、ぜひお手に取ってご覧ください。
顔が見える食品
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