疫病と妖怪 ――アマビエと予言獣

著:常光徹(国立歴史民俗博物館名誉教授)

画:楢喜八

発行:こぶな書店
発行日:2023/4/22

判型:B4変型判(238×250mm)
頁数:48p
製版・印刷:プロセス4C、表紙はマットニス
用紙:モンテアルバ、OKエルカード+
製本:無線綴じ並製本、雁垂表紙、片観音折り

今回は常光徹さん著、楢喜八さん画の『疫病と妖怪——アマビエと予言獣』をご紹介いたします。

新型コロナウイルス感染拡大のなかで話題になったアマビエ。江戸時代後期以降、アマビエのほかにも、流行病や戦争などを予言したあと除災の方法を告げたというさまざまな妖怪が登場します。そうした妖怪は、妖怪研究者の湯本豪一さんにより[予言獣]と総称されています。
アマビエを手がかりに、目に見えない病魔と闘ってきた人々の悪霊退散の伝承をときあかす1冊です。

予言獣は多くを語りません。
私たちはアマビエのメッセージを聞きとれていたでしょうか?
そして予言獣は、戦争も予言します。もしかしたら、その予言獣を見逃していないでしょうか?
今、予言獣の言葉に 耳を傾けてみませんか?

民俗学研究の第一人者の常光徹さんと、世代を越えて熱烈なファンをもつ画家・楢喜八さん。じつは1990年~2000年代初頭に大人気を博したシリーズ『学校の怪談』(講談社)コンビです。本書では、同シリーズの制作チームが再結成し、粋をこらしました。

多彩な予言獣が大集合! 
○大判サイズで迫力の写真とイラスト…江戸時代の貴重な図版を最高の技術で印刷しました
ダイナミックな観音開きページ。左右の長さ1メートル!
表紙の表・裏両面は、「楢喜八の予言獣絵巻」

またお二人のコンビによる好評既刊――お守りみたいに持ち歩けるミニ絵本、転校生の花子さんとヨゲンジュウ(ヒマッコブックス 1)も合わせてぜひご覧ください!

図版提供:国立歴史民俗博物館・湯本豪一記念日本妖怪博物館・京都大学附属図書館・国立公文書館・国立国会図書館・徳川林政史研究所・名古屋市博物館・名古屋市蓬左文庫・沼津市明治史料館・山梨県立博物館 他

こぶな書店

*<税所篤快『僕、育休いただきたいっす』より> と出典明記のうえ、引用はご自由です。 【寄稿】 戸惑いと感謝 渡辺京二(評論家・日本近代史家) …