神奈川県立歴史博物館 特別展「地図最前線ー紙の地図からデジタルマップへー」
発行:神奈川県立歴史博物館
発行日:2022/7
判型:A4縦判(297×210mm)
頁数:176p
製版・印刷:プロセス4C、スミ、表紙はマットPP加工
用紙:A2マットコート、北越アートポスト
製本:無線綴じPUR製本
今回は、神奈川県立歴史博物館にて開催される特別展「地図最前線ー紙の地図からデジタルマップへー」の図録をご紹介いたします。
人類は様々な方法で世界の姿を捉え、表現してきました。その営みを記録するのが、地図です。日本では、江戸時代に木版刷りの地図が広く流通するようになり、明治時代以降は銅版をはじめとする印刷技術の展開を受けて地図の表現が多様化しました。
そして、今日ではインターネットを通じて世界に発信されるデジタルマップが人々の生活に不可欠なものになっています。この展覧会では、主に近現代の「紙の地図」に焦点を当て、地図を作り、地図を使った人たちの活動に迫ります。
地図印刷技術の転換期にあたる19世紀末から20世紀初頭に活躍した岩橋教章・章山親子。今から90年前に神奈川県のパノラマ絵図を描いた吉田初三郎。芝浦製作所の技術者で水力発電開発のために地図を愛用した岸敬二郎。これらの人たちに関する館蔵品に加え、神奈川に留まらず各地の地図資料を展示。
細密な地図の再現にあたり、高精細フェアドット印刷で印刷しています。高精細フェアドット印刷とは、通常約150線でのカラー印刷に対し、300線以上で細かい網点をランダムに配置し、その密度によって濃淡を表現する手法です。網点の配置が不規則であることからモアレや線切れ、トーンジャンプなどが解消され、地図や図面などの細部の再現を可能にしています。
紙からデジタルへと地図のかたちが移りかわりゆく現代社会において、地図と人の歩みを考える展覧会です。ぜひお運びください。
地図最前線-紙の地図からデジタルマップヘ- | 神奈川県立歴史博物館
人類は様々な方法で世界の姿を捉え、表現してきました。その営みを記録するのが、地図です。日本では、江戸時代に木版刷りの地図が広く流通するようになり、明治時代以降は銅版をはじめとする印刷技術の展開を受けて地図の表現が多様化しました。そして、今日ではインターネットを通じて世界に発信されるデジタルマップが人々の生活に不可欠なものになっています。本展では、主に近現代の「紙の地図」に焦点を当て、地図を作…