古いアナログ原稿を綺麗にリマスター
今回ご紹介する事例は、約40年前にコピーされた大判の図面をカメラ撮影によってデータ化し、リング綴じを行ってA3冊子にするお仕事です。
これまで弊社では、ドラムスキャナよりも大きな原稿はスキャンすることができなかったのですが、この度撮影ブースを新設し、大きな原稿のスキャンにも対応できるようになりました。
今回扱う原稿はこちら。
長年折りたたまれていたため、折り目やシワが強くでていてなかなか手強い状態です。
図面の大きさは縦550×横800mm。ドラムスキャナやフラットベッドスキャナの入力可能範囲を超えているので、こういう場合はカメラ撮影の出番です。
そこそこ大きな撮影台ですが、さすがに原稿が大きい…。図面の上から透明な板でシワを伸ばしつつ、光源ムラが出ないようにライティングを定めて撮影します。
一番大変なのはPhotoshop処理。汚れも多く修正作業が大変でした。
古いアナログ時代の図面なので紙地がザラザラしており、線の濃さは使用している筆記用具ごとにバラバラだったため、各線の濃さのバランスを考えながら、紙地から線をうまく抜き出すテクニックが必要とされます。
今回は1冊のみの納品ご希望ということで、オンデマンド印刷機での出力になりました。
出力後、リング綴じ用の穴を空けて…
表紙の厚紙で挟んで綴じたら、A3横サイズのリング綴じ冊子の完成!となります。
原稿と完成品のサイズ差はこのような感じ。
モザイク無しでは一部分しかお見せできず残念ですが、うっすらとあるシミやインクなどの汚れも全て除去し、薄い描線を強めに印刷して、キレイで視認性の高い仕上がりとなりました。
原稿と完成品のBefore・After(一部抜粋)
さて、今回は、図面などスキャナーに入り切らない大きな原稿のカメラスキャン事例をご紹介しました。
弊社では、出版印刷のお手伝いはもちろん、このような古いアナログ原稿やフィルム写真のスキャニング、デジタルリマスターも行っております。
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