カリジェの町の大時計 ぬまのう まき 作
発行日:2025/1/14
著者:ぬまのう まき
発行:世界文化社
判型:A4変形
頁数:32p
製版・印刷:4C+グロスニス(カバー) 特金+スミ+グロスニス(帯) DIC F-186 マロン・アカジュ (見返し) 4C (表紙・本文)
用紙:b7バルキー<本文>OKミューズガリバー<カバー> オーロラコート<表紙・帯> NTラシャスノーホワイト<見返し>
製本:上製本/中ミシン綴じ
カリジェという町には、昔から住人たちが大切にしている大時計がありました。そして、そのとなりには、大時計を守る、時計屋のイーゲルさんが住んでいました。 カリジェの大時計には不思議な力があって、年に一度、そのとくべつな力を発揮される日がやってきます……。年に一度のとくべつな夜、カリジェの町の大時計が起こす奇跡の物語。
-世界文化社公式サイトより
今回は印刷をお手伝いした、ぬまのう まき氏による絵本『カリジェの町の大時計』をご紹介します。本作では時計職人のもとに訪れた一人の少女が、大時計の秘密に触れながら、時の流れを超えた出会いを果たす様子が幻想的な筆致で描かれています。
本文に使用されているのは、やわらかな風合いの微塗工紙。温かみのある紙の質感が、幻想的なイラストと調和し、物語の世界に深みを与えています。ページをめくるたびに、紙の手触りとともに、あたたかくやさしい余韻が広がる一冊です。
時間は止まることなく流れ続けますが、物語の中では、止まった時間の中でこそ叶う願いがあります。現実の世界では時間を止めることはできませんが、物語に没入するひとときは、まるで時が止まるような体験になるかもしれません。
カリジェの町の特別な夜に立ち会い、静かに流れる奇跡を感じてみてはいかがでしょうか。