チョ・オユー 石川直樹
発行日:2024/11/6
著者:石川直樹
発行元:平凡社
デザイン:REFLECTA, Inc. (岡﨑真理子+田岡美紗子+邵琪)
判型:横300mm x 縦238mm
頁数:112p
製版・印刷:フルカラー
用紙:b7トラネクスト<本文>OKカイゼル<帯・見返し>
製本:上製本/ハードカバー(角背・タイトバック)
写真家、石川直樹氏が2023年10月に登ったネパールとチベットにまたがるチョ・オユー山行を中判カメラで移した全記録。
ネパールとチベットの両面から捉えたチョ・オユーと周辺の山々の雄大な眺望、信仰が息付くチベットの人々の素朴ながら神秘的な暮らし、そして極限下で撮影された登攀中の写真を収録。横300mm×縦238mmの大判サイズにより、圧倒的なスケール感と臨場感を存分に味わえます。
クロス貼りの表紙に黒箔でタイトルをあしらった装丁も魅力的です。ノスタルジックな風合いの黄色い帯と見返しも、写真集の佇まいを一層印象的に仕上げています。
いつも軽口ばかり叩いているシェルパの友人であり、隊のリーダーでもあるミンマ・ギャルジェが、雲の隙間からチョ・オユーが見えたその瞬間に手を合わせて何かを祈っていた。ぼくたちはチベットの平原から氷河の入口に着こうとしているところだった。ミンマのそんな後ろ姿をこれまで見たことがなく、そのときはじめてチョ・オユーという山が、シェルパたちにとって特別な山であることを、ぼくは気づかされた。(中略)
あのときの彼は、祖先の移住を見守ってきた大いなる神の御頭に祈りを捧げていたのではないか。ぼくにはそのようにしか思えなかった。──本書「チョ・オユーへの旅」より
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判型:横300mm x 縦238mm ハードカバー112頁 定価14,300円(税込)