柴田理恵のきもの好日
著者:柴田理恵
発行日:2022/3/25
発行:平凡社
判型:A5縦判(210×148mm)
頁数:112頁
用紙:マルガリーライトFSC-MX、気包紙U-FS ディープラフ、OKミューズガリバーグロスCoC ハイホワイト、ビオラ ホワイト
製版・印刷:プロセス4C(本文、カバーはグロスニス)、特色1C(特青)(表紙)、スミ+特色1C(特紫)+マットニス(帯)
製本:あじろ綴じ並製本
今回ご紹介するのは、平凡社様刊、女優の柴田理恵さんの「柴田理恵のきもの好日」です。
女優の柴田理恵さんはセンスよく暮らす趣味人。着物のリメイクを楽しみつつ好きなものを集めて丁寧に暮らす様子を写真とともに紹介。『家庭画報特選きものsalon』人気連載の書籍化です。
柴田さんときものの馴れ初めは、およそ20年前の韓国旅行の際に、現地の女性の民族衣装チマチョゴリ姿を見て「民族衣装って、その国の女性を本当に美しく見せるものだな」と感動したことをきっかけに、「ならば日本人は、着物だ!」とスイッチが入ったことからだそうです。
実家のきもの箪笥を掘り返して持ち帰り、居酒屋にも”きものコスプレ”で詣で、出かける予定がなくても家できものを着て過ごし、とにかくきものに慣れ親しむ機会を増やしていった結果、柴田さんの元にはしばしばきものが集まるようになりました。
どんなきものも帯も、端切れひとつも「できるだけ残したい!」という思いのもと、染め替えたり、切ったり、繋げたり、別のアイテムに変身させたり、リメイクして大切に受け継いでいっています。この本にはそんな素敵なアイデアも満載です。
素晴らしい柴田さんのきものコレクションを印刷するにあたり、ディレクターが現物校正を行っています。きものの布地のシボなどの質感、伝統により受け継がれてきた染めの鮮やかさなどを忠実に再現しました。
最近の我々日本人がきもの着る機会は、卒業式や成人式、結婚式などいわゆる「ハレの日」の特別な時だけになりつつありますが、柴田さんのようにもっとカジュアルにきものに親しんでみたいものです。「きもの」を着ることは、すなわち日本の伝統を受け継いでいくことにもなるでしょう。
皆さんもまずは自宅の箪笥を掘り返し、お母様やお祖母様のきものを生活に取り入れてみることから始めてみてはいかがでしょうか。
スタイリング:石田節子
編集:樺澤貴子(文と編集)
撮影:岡積千可
協力:世界文化社、ワハハ本舗
着付け:長谷川裕子
ヘア&メイク:光倉カオル(dynamic)
イラスト(地図):山元かえ
装幀・レイアウト:椋本完二郎
編集:林理映子(平凡社)