ヒエロニムス・ボスの世界/ブリューゲルの世界/フェルメールの世界
ヒエロニムス・ボスの世界 大真面目な風景のおかしな楽園へようこそ
著者:ティル=ホルガ―・ボルヒェルト
発行日:2019/12/15
頁数:320頁
ブリューゲルの世界 目を奪われる快楽と禁欲の世界劇場へようこそ
著者:マンフレート・ゼリンク
発行日:2020/12/15
頁数:304頁
フェルメールの世界 拡大図でたどる静謐の物語
著者:ゲイリー・シュヴァルツ
発行日:2022/1/20
頁数:288頁
3冊共通クレジット
翻訳:熊澤弘(東京藝術大学大学美術館)
校正:鷗来堂
デザイン:庄子結香(kerera)
DTP:明晶堂
編集:原瑛莉子
発行元:パイ インターナショナル
判型:B5縦変型版(224×175mm)
用紙:ユーライト、北越アートポスト
製版・印刷:プロセス4C、カバーはプロセス4C+マットニス(ヒエロニムス・ボスの世界)、プロセス4C+グロスニス(ブリューゲルの世界、フェルメールの世界)
製本:無線綴じPUR
パイインターナショナル様より好評販売中「拡大で見るシリーズ」の3冊「ヒエロニムス・ボスの世界」「ブリューゲルの世界」「フェルメールの世界」の印刷、製本を弊社にてお手伝いさせていただきました。翻訳は東京藝術大学大学美術館准教授の熊澤弘さんです。
「ヒエロニムス・ボスの世界」は15世紀末から16世紀初め、ダ・ヴィンチと同時代に活躍したボス作品(工房作も含む)19点を掲載。ディテールの拡大図版は合計140点以上という充実のボリュームです。人間の快楽や罪と罰、異形ながらも憎めない悪魔や愉快な怪物たちなど、ボスの細かな描写を高精細の拡大画像で紹介。近年、再評価された風景画の草分けとしての功績にも着目したファン必携の1冊です。
「ブリューゲルの世界」は16世紀にオランダで活躍したブリューゲル(父)。ヒエロニムス・ボスの奇怪な図像と風景美を学び、名も無き民の日常ドラマを細密に描きました。本書は多数の拡大図版で、その並外れた技術・知性・ディテールに託された意味と関連性を読み解く、ブリューゲルに最も迫る1冊です。
日本語版の特典として、「画家だらけのブリューゲル一族をわかりやすく図解した家系図」「ブリューゲル(父)の生涯を追った年表」「ブリューゲルとフランドル絵画をより深く知るための日本語参考文献」「関連画家、技法の用語解説」も掲載されており、ブリューゲルの入門書としても、細部を鑑賞したい方にも最適な1冊です。
「フェルメールの世界」はヒエロニムス・ボス、ピーテル・ブリューゲルに続く「拡大で見る! 」シリーズ第3弾。フェルメールの作品37点を収録。数世紀ぶりに大修復された「窓辺で手紙を読む女」も収録されています。17世紀オランダの随一の人気を誇るヨハネス・フェルメールの絵画の細部に迫りながら、この画家の多様な魅力に注目します。また東京都美術館で「ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展」(現在は開催延期中)が催される予定です。
弊社では、海外にて製版されたデータを、UCR(Under Color Removal:カラーの階調原稿の中のシャドウ部分に含まれているシアン、マゼンタ、イエローの3色のインキ量を色分解の段階であらかじめ減るように修正し、減らした分だけブラックインキに置き換えて増やすことをいいます)の考え方の異なる国内製版環境において色調をターゲットの色見本(海外の出版物)に近づけるべく苦慮いたしました。具体的には、スミ版(Bk)主体で暗部の諧調を表現する海外のプロファイルに対し、国内での印刷に最適化されるようにシアン・マゼンタ・イエロー(CMY)の3色のアミを主体に暗部階調を再現することに注力しています。
…そんなディレクターの努力の甲斐もあり、拡大して観ても細部まで美しい印刷仕上がりになっております。ぜひシリーズ3冊をお求めいただき、素晴らしい絵画のディテールを拡大された図版でご覧ください。
ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展|東京都美術館
チケットの予約/購入は、 展覧会公式サイト をご確認ください。 …