森山大道 写真集「パリ+」

高濃度のスミ一色製版で奥行きと立体感を出しています。最明部から明部側の網点パーセンテージをやや引き上げて階調を出しつつ、中間(ミドルトーン)はやや抑えた版を作り、印刷時にインキを盛り込んでいるのがポイント。

小振りの判型ながら、ページをめくるとパリの雑踏の喧騒や匂いに包まれているかのような錯覚に陥いる臨場感あふれる一冊です。

森山大道=写真
ジャンル :写真集、芸術
刊行年月: 2013.10
A6(タテ149mm×ヨコ110mm×ツカ36mm)
ハードカバー504頁(写真点数311点)
本文用紙:ニューVマット
デザイン:町口覚
発行:月曜社

「パリの町には、ぼくの写真の故郷(ふるさと)の何分の一かがあると思う」(森山大道)

青年時代の芸術都市への憧憬、アッジェの写真への心の追走と、写真家を刺戟してやまなかったパリ——数年にわたるたびたびの滞在のなかで撮影されたカットから集大成! かつてないパリ写真のイメージ群!(撮影年:1988-1990年、2003年) *月曜社HPより