ジョバンニ・ピリアルヴ&リー・チャップマン写真集 トウキョウカンバセーションズ
著:Giovanni Piliarvu & Lee Chapman ジョバンニ・ピリアルヴ & リー・チャップマン
発行日:2023年1月
Book Design:Holger Feroudj
判型:A4横変型判(210×240mm)
頁数:80p
製版・印刷:プロセス4C、プロセス3C(マゼンタ、イエロー、ブラック)、スーパーブラック+特1C(特グレー)
用紙:OKトップコートマットN、ビオトープ GA-FS ストーングレー、NTラシャ 漆黒、NTラシャ 濃赤
製本:糸かがり上製本
今回は、イタリア出身の写真家ジョバンニ・ピリアルヴ氏とイギリス出身の写真家リー・チャップマン氏による写真集『トウキョウカンバセーションズ』をご紹介いたします。
With its hugely varied districts and landscapes,Tokyo is a seemingly never-ending metroplis made up of city upon city,each with its own looks and character. Of course ,somelocations are recognisable,and certain attributes relatively common,but it’s still a city that is almost impossible to pin down. A feature that in many ways allows the Japanese capital to be whatever each resident or visitor wants it to be,and the photos in this book are how Giovanni and I see it―or at least how we see a small fraction of it.
東京の街は、街ごとに個性があり、その風景は千差万別です。もちろん、その土地に合った特徴的な都市もありますが、それでも、この都市を特定することはほとんど不可能です。この本の写真は、ジョバンニと私が見た、あるいは少なくとも私たちが見た、日本の首都のごく一部である。
―Giovanni Piliarvu and Lee Chapman (写真集序文より)
2006年から東京を拠点に活動するジョヴァンニ氏は、日本の豊かな自然を身近に感じながらも、都心の奥深い地域にも魅力を感じています。これらの風景は、宗教的な意味で美しいものではないかもしれませんが、都市の多くを構成する熱狂的な動き、現代性、静かでゆっくりと色あせた風景が常に混在し、その変化に心を奪われ続けているそうです。 その瞬間は、非常に日本的で、なぜか調和的しているように見えます。
リー氏もまた、生まれ故郷イギリスの色あせた環境を離れ、東京の荒れ果てた街や日本そのものに魅力を感じるようになりました。世界共通でありながら、日本らしさを感じさせる状況や表情。それゆえ、来日して何年も経った今、リー氏が主に撮影し、積極的に探し求めているのは、日本のこの側面です。徐々に失われつつある日本の過去は、今もなお切実なものとして存在しているのです。
写真集はカラーパート40P、モノクロパート40Pの両A面仕様。昔ながらのやきとり屋やガード下の居酒屋、ホームのベンチで寝入る酔っ払い、歌舞伎町やアメ横の街並み、シャッターから顔をのぞかせるおばあさんなど、お二人の外国人写真家のとらえたこれらの瞬間は、私たち日本人にとっても懐かしく愛おしいものになっています。
日本人の琴線に触れる素敵な写真集となっています。TOKYO TIMESのHP、東京印書館オンラインストアからもお買い求め頂けます。ぜひ、お手にとって頂けたら嬉しいです。
担当プリンティングディレクターより
髙栁 昇
カラーとモノクロが1冊になった写真集ですので、カラー表現とモノクロ表現が並び立って成立して見えるように配慮いたしました。カラー表現は鑑賞者にストレートに訴え、モノクロ表現は想像力を掻き立てるものになっています。
写真家のお二人とは、特にモノクロの暗部ディテールを綿密に確認しながら製版いたしました。カラーは全体的にばらつきがでないようにしつつ、色を盛り込みボリュームアップして強い印刷にしています。
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