北欧ニット旅
著:林ことみ
発行:日本ヴォーグ社
発行日:2023/1/21
判型:B5縦変型判(247×190mm)
頁数:144p
製版・印刷:プロセス4C、特色1C(特グレー、特紺)、カバー、帯はグロスニス
用紙:b7トラネクスト、OKエンボス布目、地券紙
製本:無線綴じPUR製本
今回ご紹介するのは、人気ニット作家・林ことみさん著の編み物エッセイ『北欧ニット旅』です。
2000年から毎年、北欧を中心に開催されるニットイベントに参加し、その経験から得た北欧とエストニアでの編み物にまつわる話を作家ならではの視点で語られています。
現地のニットデザイナーとの出会いや伝統技法、ミュージアムの所蔵品、手芸店情報などを撮りためた多くの写真とともに紹介。「毛糸だま」に掲載した連載の中からニット仲間の作品や自身が紹介したテクニックも再掲載し、読み物本としてだけでなく、実際に編みたいという要望にも対応しています。
仕事をやめ、一念発起して訪れたデンマークでの北欧ニットとの運命的な出会いから始まり、林さんの”北欧ニットをめぐる冒険の旅”は、時には人生の一部をわかちあうような素敵な人々や、素晴らしい手仕事とともに続いていきます。
北欧ニットへの愛と手仕事へのリスペクトに満ち溢れる本書。ぜひご一読ください。
担当プリンティングディレクターより
細野 仁
作品メインで撮影されたものについては、フォトの雰囲気を残しつつ背景(暖色系)のトーンをそろえています。用紙のb7トラネクストの特性を考慮し、全体の濁りを抑えて製版いたしました。
スナップ写真は、北欧の街並み、カラフルなニットや民族衣装の色調を再現して、美しく仕上げました。特に北欧の女性特有のピンク味を帯びた肌はいきいきと見えるように留意。写真の独特な雰囲気も活かしながらコントラスト強めの仕上がりにしています。
全体的にはニット素材の何とも言えない仄かな柔らかさや暖かさ、写真から伝わる各国の文化や生活感が読者の方に伝わればと思っております。
アートディレクション・デザイン:関宙明(ミスターユニバース)
写真:南雲保夫、森谷則秋
製図・トレース:丸尾利美
編集協力:吉江真美、高山桂奈
編集:中田早苗、曽我圭子